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保育園から帰ってきたら手洗い…って思うけど、まだ1歳。どうやって教えたらいいの?
11月に入ると、かぜやインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が気になる季節。保育園や公園で遊んだあと「手を洗おうね」と声をかけても、小さな子はなかなか上手にできませんよね。
この記事では、厚生労働省や消費者庁などの公表資料をもとに、子どもの手洗いを始める目安、1〜3歳への教え方、正しい洗い方のコツ、そして消毒液を使うときの注意点をまとめました。手洗いは一生使う大切な生活習慣。親子で楽しく身につけていきましょう。
- 子どもの手洗いはいつから始める?
- 年齢別・手洗いの教え方
- 正しい手洗いの6ステップ
- 洗い方で手に残るウイルスの量が変わる
- 手を洗いたいタイミングと消毒液の注意点
- 手洗いが楽しくなるアイテム
子どもの手洗いはいつから始める?
「何歳から手洗い」という決まった月齢はありません。赤ちゃんのうちは、大人が手をふいたり洗ったりしてあげるのが基本。ハイハイやつかまり立ちで床やおもちゃを触り、その手を口に入れることも多いので、食事の前やお出かけのあとは、ぬらしたガーゼやおしぼりで手をふいてあげましょう。
大人のまねをするのが楽しくなってくる1〜2歳ごろからは、大人と一緒に洗面所で手を洗う練習を始めてみるのがおすすめです。最初から上手にできなくて大丈夫。「水にさわるのが楽しい」「洗うと気持ちいい」と感じてもらうことが第一歩です。
年齢別・手洗いの教え方
0〜1歳ごろ:大人がふく・洗ってあげる
まだ自分では洗えない時期。抱っこして洗面台で一緒に手をぬらしたり、ぬれタオルでふいたりして「きれいにしようね」と声をかけましょう。手を洗う時間=気持ちいい時間と感じてもらえれば十分です。
1〜2歳ごろ:大人と一緒に「まねっこ手洗い」
踏み台を用意して洗面台に手が届くようにし、大人が子どもの後ろから手を添えて一緒に洗います。泡で出てくるハンドソープを使うと、小さな手でも泡立てる手間がなく洗いやすくなります。「あわあわ〜」「ごしごし〜」などの声かけや歌で、楽しい雰囲気をつくるのがコツです。
2〜3歳ごろ:自分で洗って、大人が仕上げチェック
だんだん一人で洗えるようになる時期。ただし、指先・つめ・指の間・親指・手首は洗い残しやすい場所です。子どもが洗ったあとに「親指さんも洗えたかな?」と一緒に確認し、できたらたくさんほめてあげましょう。
正しい手洗いの6ステップ

手洗いの基本は「流水でぬらす → 石けんをよく泡立てる → すみずみまで洗う → 流水でしっかりすすぐ → 清潔なタオルでふく」の流れです。洗うときは次の6か所を意識しましょう。
- 手のひら:手のひら同士をよくこすり合わせる
- 手の甲:手の甲をのばすようにこする
- 指先・つめ:反対の手のひらの上で、指先やつめの間をこする
- 指の間:両手の指を組んで、指の間をしっかり洗う
- 親指:親指を反対の手でにぎり、ねじるように洗う
- 手首:手首も忘れずに洗う
時間の目安は、石けんでのもみ洗いをゆっくり30秒くらい。子どもには「ハッピーバースデーの歌を2回」など、好きな歌を目安にすると続けやすくなります。洗ったあとのタオルは家族で共用せず、こまめに替えるのがおすすめです。

つめが長いと、すき間に汚れがたまりやすいんだって!子どものつめは短く切っておくのも手洗いの一部なんだね。
洗い方で、手に残るウイルスの量が変わる

厚生労働省の資料では、手洗いの方法によって手に残るウイルスの数がどう変わるかを調べた実験データ(森功次ほか、感染症学雑誌、2006年)が紹介されています。
- 手洗いなし:約100万個
- 流水で15秒手洗い:約1万個(約1%)
- ハンドソープで10秒または30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ:数百個(約0.01%)
- ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回くり返す:数個(約0.0001%)
水だけでもある程度は落ちますが、石けんでもみ洗いしてからすすぐと、手に残るウイルスがぐっと少なくなることがわかります。おう吐やおむつの処理のあとなど、特にしっかり洗いたいときは「2度洗い」も取り入れてみましょう。
手を洗いたいタイミングと消毒液の注意点

手を洗いたいタイミング
- 外から帰ったとき(保育園・公園・買い物のあと)
- トイレのあと、おむつ替えのあと(大人)
- ごはんやおやつの前
- 鼻をかんだり、せきやくしゃみを手で押さえたりしたあと
- 動物にさわったあと
大人は、調理の前や、子どもの口に入るものを扱う前にも手を洗いましょう。
アルコール消毒液は「ノロウイルスには効きにくい」
消費者庁は、よく使われるアルコール消毒液はノロウイルスにはあまり効かないとして、流水と石けんでの手洗いを基本にするよう呼びかけています。外出先で手を洗えないときに消毒液を使うのは一つの方法ですが、帰宅後は石けんで手を洗いましょう。
子どもの誤飲・目に入る事故にも注意
消費者庁によると、手指の消毒剤を子どもが誤って飲んだり、目に入ったりする事故が起きています。お店の入り口にある設置型の消毒液は、子どもの背の高さによっては顔の高さに噴き出してしまうことも。
手洗いが楽しくなるアイテム
小さな子の手洗いを助けてくれるアイテムを紹介します。対象年齢や仕様は商品ごとに異なるので、パッケージやメーカーの説明を確認して選んでください。
小さな手でも
泡で出てくるハンドソープ
ポンプを押すと泡で出てくるタイプは、泡立てるのが難しい小さな子でも使いやすいアイテム。肌への刺激が気になる場合は、低刺激をうたうものや、家族の肌に合うものを選びましょう。
洗面台に届く
子ども用の踏み台(ステップ台)
洗面台に手が届くようにする踏み台。すべり止めが付いたもの、ぐらつきにくいものなど、安定性を確認して選びましょう。使うときは大人がそばで見守りを。
楽しく続ける
蛇口に付ける手洗いサポート(ウォーターガイド)
蛇口の先に付けて水の出口を手前にのばし、小さな子でも手が届きやすくするアイテム。蛇口の形によっては付けられないので、対応する形状を確認しましょう。
自分でふける
ループ付きの子ども用タオル
フックに掛けやすいループ付きのタオルは、子どもが自分で手をふく練習にぴったり。家族で共用せず、こまめに取り替えられるよう数枚あると便利です。
※価格や在庫、パッケージの仕様は変わることがあります。最新の情報はリンク先でご確認ください。
まとめ:冬の感染症シーズンこそ、親子で手洗い習慣を
- 赤ちゃんのうちは大人が手をふく・洗ってあげるのが基本
- 1〜2歳ごろから大人と一緒にまねっこ手洗いを始めよう
- 手のひら・手の甲・指先・指の間・親指・手首の6か所を意識して
- 石けんでのもみ洗い+流水でのすすぎで、手に残るウイルスがぐっと減る
- アルコール消毒液はノロウイルスに効きにくい。消毒液は子どもの手の届かない所へ

最初は水遊びになっちゃっても大丈夫!「上手に洗えたね」ってほめながら、家族みんなで手洗いを続けていこうね♪
参考:厚生労働省「手洗いの手順」「手洗いによるウイルスの残存率」(森功次ほか、感染症学雑誌80:496-500、2006年)、消費者庁「子ども安全メール」ノロウイルス対策・手指消毒剤の事故に関する注意喚起、埼玉県 ノロウイルス食中毒・感染症の予防に関する案内(2026年10月時点)



